耳の奥が疲れる日――音の距離を取り直す
同じ音量なのに、ある日は平気で、ある日は刺さるように感じる。 「耳が悪いのかな」と心配になる前に、私はいったん生活を見直します。 耳そのものというより、音との距離が近くなっている日があるからです。
気づくサインは、だいたい“先に肩”に出る
仕事や用事が重なって、肩が上がったまま過ごしていると、 音がまとわりつくように感じます。耳の奥が張るような、妙な疲労感。 そういうときは「静かな場所に逃げる」より、まず身体側の緊張をほどくほうが近道でした。
私の“音の距離”を戻す手順
- 机から離れて、目線を遠くにやる(数十秒だけでも)
- 肩を下げて、首の後ろを長くする(呼吸が深くなる)
- イヤホンは片耳だけにしない(片側に寄ると疲れやすい)
- 音量より「時間」を区切る(だらだら聞かない)
昔の現場で学んだことを、生活の言葉に戻す
以前は、症状を説明するための言葉をたくさん使っていました。 でも、日々の生活では難しい言葉より、「今日は距離が近い」「今は休む」が役に立つ。 自分の体調を、短い言葉で扱えると楽になります。
強いめまい、急な聞こえの変化、耳鳴りの悪化などがあるときは、 一人で抱えず身近な医療機関へ。